鼠径ヘルニア(脱腸)手術の合併症|太もものしこり・ふくらみ・出っ張り 鼠径ヘルニア(脱腸)の専門的な知識と腹腔鏡(内視鏡)手術のご案内、蓄積した手術実績

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鼠径ヘルニア(脱腸)手術の合併症

鼠径ヘルニア(脱腸)の手術で注意しなければいけないことの一つに合併症があります。 日頃から合併症が起きないよう研究をすることの大切は自覚しておりますが、同時に合併症が起きた場合の対策も非常に重要と考えております。

鼠径ヘルニア(脱腸)の手術を受ける際には、事前に合併症対策について確認を行い、納得のいく説明をしてくださる医師を選ぶべきと思います。

鼠径ヘルニア(脱腸)手術の合併症の種類について

漿液腫(しょうえきしゅ)

体液が太ももの付け根部分に溜まり、「しこり」や「こぶ」のようになった状態です。 手術でヘルニアの原因となる穴(筋肉の隙間)をきちんと閉じたとしてもスペースが残り、そのスペース中に体液が溜まることがあります。体液が溜まること膨らみができるため、鼠径ヘルニア(脱腸)が治っていないと誤解される患者様もおられます。

発症頻度
経験上鼠径ヘルニア(脱腸)になっていた状態が長く、また大きい鼠径ヘルニア(脱腸)だった場合に起きやすいです。 再発症例では、間接型(外鼠径ヘルニア)よりも直接型(内鼠径ヘルニア)の方が多い印象です。
発症する時期の目安
手術当日〜2週間程度
対策
軽症の場合は自然に治ります。
自然に治らない場合は、2〜3回の穿刺吸引(注射針で刺して中の体液を抜くこと)を行います。 東京外科クリニックでは通常サイズのヘルニアでは処置不要です。平成28年は非常に大きかった方3名が穿刺を要しました。
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血腫

傷の内部で再出血が起こった状態です。手術においては、深いところまで止血されていることを確認して傷を閉じることにしていますが、傷を閉じた内部で再出血が起こることも稀ながらあります。 再出血が軽い場合、腫れは自然にひいていきますが、ひどい場合は傷を開けて止血を行う必要があります。

発症頻度
再手術(止血)が必要な場合は全体の0.1〜0.5%程です。
(血液がサラサラになる薬をお飲みの方はリスクが上がる可能性があります)
発症する時期の目安
手術当日〜2週間程度
対策
腫れの状態を確認し、腫れが大きい場合は傷を開けて再手術(止血)を行います 私が行った手術では、手術の際にも出血の可能性がある部分について、細かく予防処置を行って進めておりますので、これまで再手術を行うほどの重症血腫はありません。
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感染

細菌感染により炎症が起きた状態です。 手術で使用する器具は、当然滅菌されたものを用いますが、患者様ご自身の皮膚などにも雑菌も存在することから、完全無菌状態で手術を行うことはできません。 手術前に抗菌薬を使うことで細菌の影響を少なくすることはできますが、これも完璧ではなく感染症を発症してしまうことがあります。

発症頻度
メッシュ使用の手術で0.2〜0.5%程度
発症する時期の目安
手術後すぐに発症することもあれば、数週〜数年経って起こる場合もあります。
対策
軽症例の場合は傷の浅い部分から膿が出ているだけで、洗っていれば次第に良くなります。 症状が重い場合、傷を開いて深い所まで丁寧に洗いますが、大掛かりとなるので麻酔をかけて行うこともあります。

メッシュ自体が細菌に巣食われている状態と判断される場合は、メッシュそのものの摘出が検討され、患者さんの負担は大きくなります。長い年月を経てからのメッシュ摘出は難度が高いため治療が難しくなります。

また腹腔鏡(内視鏡)手術では、傷からメッシュまでが切開法による手術と比べて遠いため、この「感染」の頻度を低くできる可能性が期待されています。

東京外科クリニックでの発生は「0」
大橋の生涯症例で2例(いずれも再手術不要)

鼠径ヘルニア(脱腸)の再発

鼠径ヘルニア(脱腸)が再発してしまった状態です。

対策
鼠径ヘルニア(脱腸)の再発には、色々な要因が考えられます。 患者様の年齢や性別、生活習慣や鼠径ヘルニア(脱腸)の種類に対して、行われた手術が適切だったのかを検討した上で、二度目での成功をかけて治療に臨みます。

患者様側からすれば、手術という心身ともに負担のかかる決断をしたにも関わらず、鼠径ヘルニア(脱腸)が再発してしまったため気持ちの面で慎重になっていると思います。そうした患者様のお気持ちにも配慮し、鼠径ヘルニア(脱腸)が再発した原因や今後の治療方針についても十分な説明を行った上で治療を行っていきます。鼠径ヘルニア(脱腸)の再発についてはこちらに詳細な説明があります。

疼痛

手術後数日間の痛みはある程度やむを得ませんが、のたうち回るほどの苦しみを味わっている患者さんに出会うことは少なくなりました。近年では鎮痛薬も種類が増え、効果も良くなってきたので、昔と比べて快適になったと言えます。

鼠径ヘルニア(脱腸)診療で問題となるのは、手術後何週間も経つのに痛みや違和感がひどくて日常生活に支障をきたす状態です。そのメカニズムは未解明の部分が多いのですが、太ももの付け根(鼠径部)を支配する神経の障害や、メッシュの異物感が原因と考えられます。

発症頻度
患者様や手術方法によって異なります。 手術方法によって異なりますが、メッシュを使わない手術の方が太ももの付け根につっぱり感が出やすく、メッシュの中では古いタイプのプラグで起きやすいと思われます。 腹腔鏡(内視鏡)手術では、正しく行われる限りは、疼痛はほとんど起きません。
発症する時期の目安
手術後数週間(手術後3週間を越えて、日常生活に支障をきたす痛みを慢性疼痛と定義する専門家が多いようです。)
対策
軽症の場合は鎮痛薬をしばらく飲み続けていただき、自然に痛みが治まるのを待ちます。 痛みが治まらない場合は麻酔科医師による神経ブロック注射を提案いたします。 メッシュの摘出も手段の一つではありますが、簡単な手術ではないので、患者様と話し合いを十分に行った上での選択になります。

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