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「かんとん」状態になると緊急事態!
鼠径ヘルニア(脱腸)の危険性

鼠径ヘルニア(脱腸)は症状が重くなってくると、ご自身で腸を戻そうとしても戻らず、痛みが強くなったり腫れた部分が硬くなってくることがあります。これは「嵌頓(かんとん)」という状態が考えられます。
嵌頓(かんとん)は、鼠径ヘルニア(脱腸)の緊急事態
嵌頓(かんとん)は、これまでであれば横になったり、軽く押したりすると元の位置に戻っていた腸が、飛び出した隙間にはまったまま、戻れなくなる状態です。 戻れなくなった腸は、どんどんむくみ、締め付けられ、血のめぐりが悪くなることで傷んでいきます。また、多くの場合は我慢できないほどの痛みを伴います。「嵌頓(かんとん)」の状態になると、救急で受診することになりますが、医師の手でも脱腸を戻せない場合は緊急手術になります。
緊急手術はどうしても不安が多くなります
鼠径ヘルニアは「嵌頓(かんとん)」になる前に、
計画的に手術をしましょう
- 医者を選べない
- 手術の準備時間が短い(不測の事態が起きやすくなる)
- 仕事やプライベートの予定が台無しになる
緊急手術はこうした不安要素が出てきます。ですから、鼠径ヘルニア(脱腸)手術の主目的は、不便さや見た目の改善ももちろんですが、この「嵌頓(かんとん)の予防」にあると考えています。
確かな統計はありませんが、経験上では鼠径ヘルニア(脱腸)手術を行った患者様100人のうち5人程は嵌頓(かんとん)による緊急手術を行っています。鼠径ヘルニア(脱腸)の大きさや、症状が出てからの期間はあまり関係なく、どちらかといえば嵌頓(かんとん)になりやすい・なりにくいの傾向は鼠径ヘルニア(脱腸)の種類によるところが大きいです。
嵌頓(かんとん)のなりやすさは鼠径ヘルニアの種類によって違う。「危険性予測」も参考にしてください
嵌頓(かんとん)は、鼠径ヘルニア(脱腸)の種類によってなりやすさ・なりにくさがあります。嵌頓(かんとん)になりやすいのは大腿型のヘルニアで、男性の間接型がそれに続きます。直接型の嵌頓(かんとん)症例は滅多にみません。「私のヘルニアが嵌頓(かんとん)する可能性はどれくらいですか?」という問いに対して、正確にお答えするのは困難ですが、ご自身がどのタイプなのかは私が工夫を加えて行っているCT検査でわかります。
その結果を踏まえてある程度の「危険性予測」をして差し上げることは可能です。急いで手術をした方が良いのか、余裕を持って治療方法を検討するのかなどの参考にされてください。
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- 嵌頓(かんとん)に注意!鼠径ヘルニア(脱腸)の危険性